長年、食肉卸・加工に携わるなかで、「理想の山形牛を私たちの手でつくりたい」という想いが生まれ、2012年8月にドリームファームは誕生しました。こだわったのは、柔らかく芳醇な肉質と口の中でふわりと溶ける脂の旨み。旨味成分「オレイン酸」が増えるようにうるち米を配合した飼料、月山・葉山の伏流水を与え、牛たちが健康でストレスなく過ごせるような環境づくりをしています。じっくりと月齢で和牛は30ヶ月以上、交雑牛は25ヶ月以上育てた雌牛だけを、自信を持って出荷しています。
夏と冬、朝と夜で寒暖差が激しい山形県寒河江市の気候は、引き締まった肉質と凝縮された旨みをつくり出す、肉牛の肥育に最適な環境です。この恵まれた土地で、地域の名前を冠したブランド牛を育て、世界中の人たちにその美味しさを味わっていただきたい、というのが私たちの夢です。地域で古くから信仰を集める葉山に由来する「山形葉山牛」、創業者が生まれた場所であり祝福が名付けられた「幸生牛（さちうぎゅう）」。食べた人が笑顔になり地域の人も幸せになる、そんなブランド牛をつくるため、日々心を向けて肥育しています。
ドリームファームでは農業経験の有無に関わらず、探究心と情熱を持って農業に取り組む人を応援しています。それは、現状に既存のやり方にとらわれず、現状に満足しない気持ちが明日の農業、畜産の可能性を広げると考えているからです。私たちは「もっと質の良い生産方法は？」「時間短縮のためにできることは？」「農業とは？」という問いを持って、日々の仕事に取り組んでいます。また、地産地消を推進するため、牧場から排出される牛糞を発酵させて有機堆肥にし、地域の農家さんへ散布する循環型農業のシステムを構築しています。